
椿油スキンケアのすすめ
女性の皮脂は、年齢とともにどんどん減少

年齢とともに女性の皮脂はどんどん減少していってしまいます。乾いた目元や口元を潤し、肌のバリア機能を保ってくれるような、水分の蒸発を防いでくれる油分を外から補うことがスキンケアには大切です。
椿オイルはお肌のケアに最適な成分・性質を持つにもかかわらず、長いこと髪のケアばかりにつかわれてきました。それは、伝統的な加熱製法だと、独特の臭いが発生して、とても顔には使えなかったからです。
非加熱で作ったところ、臭いの発生を抑え、椿油本来の力を初めてスキンケアに活かせるようになりました。
肌年齢を若くするスキンケアオイル
ヒトの皮膚は皮脂膜で覆われていて、この皮脂膜が乾燥や外界からの刺激などから皮膚を守っています。皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗などが混じり合ってできる天然のクリームであり、皮膚を滑らかで柔らかく保つ役割も担っています。皮脂が不足すると肌はバリア機能を保てなくなり、皮膚がダメージを受けたり、乾燥肌になったりします。
人間の皮脂の成分は、様々な条件による変動が大きく、常に一定ではありませんが、皮脂に含まれている脂肪酸のなかで最も多く含まれているのがオレイン酸です。椿オイルの主成分もオレイン酸であり、ヤブツバキの種から搾ったオイルには約85%も含まれているのです。

人間の皮脂の成分は常に一定ではありませんが、トリグリセリド(中性脂肪)、遊離脂肪酸、ワックスエステル、スクアレン、コレステロールエステル、コレステロールなどで構成されています。このうち、トリグリセリド、遊離脂肪酸、ワックスエステル、コレステロールエステルが分子内に脂肪酸を含んでいます。その脂肪酸の中で、最も多く含まれているのがオレイン酸と言われています。
皮脂の成分であるオレイン酸が多く含まれているため、椿オイルは皮脂となじみやすく、肌に浸透しやすいのです。椿オイルを肌に塗ることで、肌のバリア機能を保持し、水分の蒸散を防いで乾燥を防ぐことができます。
酸化しにくく、べたつかない生の椿油
また、薄い膜状になったときに、空気中の酸素と化合して固まる油を”乾性油”、完全に固まらずにベタつく油を”半乾性油”、ずっと固まらない油を”不乾性油”と言います。椿オイルは固まらない”不乾性油”なので、肌につけてもベタつきません。
全身のケアにも
非加熱で搾油し、透明になるまでろ過した”食べられる”椿オイルは、赤ちゃんからお年寄りまで、全身にお使いいただけるスキンケアオイルです。基礎化粧品としての日常のフェイシャルケアはもちろん、ぜひお手近に置いて、色々なシーンにお役立てください。
- ・リップクリーム代わりに、唇の保湿に
- ・赤ちゃんの保湿・ベビーマッサージに
- ・おじいちゃま・おばあちゃまの、乾燥による全身のかゆみに
- ・小じわの気になる首やデコルテに
- ・ひじやひざ、かかとの乾燥に
- ・水仕事で荒れがちな手肌に
- ・紫外線を浴びて硬くなった、夏のお肌に
肌の状態に合わせて使う量を加減するのがポイントです。コンディションによって変わる肌の状態に合わせて、ベタつく部分には少なめに、乾燥している部分には重ねづけしてください。
健康な肌は充分な皮脂で満たされた構造になっています。椿油は、肌の組成に似た成分構成ですので、肌馴染みに優れています。肌にスッと受け入れられ、うるおった健康な肌を保ってくれます。
毎日のお手入れ方法
毎日の基本的なお手入れに
- 1
- 洗顔後、手のひらのくぼみに適量(半プッシュ~1プッシュ)をとり、両手をすり合わせて軽く広げ人肌に温めてください。
- 2
- 手のひらをやさしく軽く押し当てるようにして、ほお、額、顎など顔の広い部分から、そして顔の中心から外に向かって、なじませていきます。目の周りや口の周りなど、皮膚の薄いところは中指、薬指の腹を使ってやさしくなじませます。
- 3
- 皮脂の多いTゾーンは控えめに、目尻や口の周りなど、乾燥しやすいところは少量を重ねづけします。季節や体調などによっても肌の状態は変化しますので、ベタつくところは少なめに、乾燥しているところは多めにと、状態に合わせて調節をするのがポイントです。
※化粧水を使用する場合は、洗顔後、化粧水をつけたあとに椿オイルをつけるのが一般的ですが、”ブースター”と申しまして、裸顔に椿オイルをつけてから化粧水をつけると、化粧水の浸透が良くなるという口コミもございます。お肌に合った使い方をお試しください。
化粧水以外の基礎化粧品をお使いになる場合は、乳液や美容液等は化粧水と椿オイルの間に、クリームやUVカット下地は椿オイルのあとにお使いください。
一般的なご使用順
- (1) 化粧水
- →
- (2) 乳液・美容液
- →
- (3) 生の椿油
- →
- (4) クリーム・UVカット下地など
お顔のマッサージ
お顔のマッサージ
まずは、コリなどによる血流の滞りを解消するために、首を後ろに伸ばしてマッサージ前のストレッチをしましょう。
首を左右に伸ばします。
耳裏、鎖骨と首のリンパを刺激してつまりを押し流します。手のひらに椿オイルをなじませたら鎖骨のくぼみに指をあて、ソフトなタッチでリンパと静脈が合流するポイントをゆっくりと10回ほど刺激します。
肩こりのもと、首の横の筋肉(胸鎖乳突筋)を指でつかみ軽くもみほぐします。
右手を左の耳たぶの後ろにあて、イタ気持ち良い圧力で首筋に沿って鎖骨までなでおろします。左右とも5回ずつ行います。
フェイシャルマッサージは優しい圧力で行ってください。特に目のまわりは皮膚が薄いので強い力でのマッサージはたるみの原因になってしまいます。おでこ・目の周り・鼻から両頬・あご下から耳の下・口周り・首の前に椿オイルを塗布します。
二重あご、フェイスラインのたるみに親指に力を入れて輪郭のコリをほぐします。カギ型にした両手の人差し指と親指でアゴを挟みます。親指を裏アゴの骨にひっかけた状態で輪郭に沿って耳裏のリンパへなぞります。フェイスラインのたるみは女性をもっとも老けさせてみせますが、マッサージでの効果も出やすいところです。
頬の筋肉のコリを取って、ほほをリフトアップします。カギ型を作った人差し指を頬骨下のくぼみに引っかけます。指に力を入れ、頬を引き上げるように頬骨沿いになぞります。→5回
目もとにたまった疲れをすっきりさせます。目の周りを中指と薬指を使ってソフトなタッチで数回円を描きます。目の周りは老廃物が流れにくい部分なので、普段から丁寧なケアを心がけてください。
※デリケートな部分なので圧をかけすぎないように特に気をつけます。目のまわりのツボを刺激して、目の疲れを取ります。
まるい印をつけた、眉頭・眉山・眉尻を親指と人差し指で軽くつまみます。
また、軽く押して刺激します。
こめかみを軽く押します。
両手を交互に使いおでこをなであげます。
額の中央からこめかみに流します。最後にこめかみから耳後ろのリンパ、鎖骨に流します。→5回
頭皮のマッサージ
頭皮のマッサージ
環境改善の第一歩は、まず”落とす”ことです。生の椿油は、頭皮の皮脂と親和し、毛穴に詰まった皮脂を溶かし出し、シャンプーだけでは落としきれない皮脂詰まりを取り除く、優れたクレンジングオイルでもあります。
顔のお肌と頭皮はつながっていますから、頭皮のマッサージで筋肉をほぐし、血流が良くなりますと、育毛・美髪効果とともに、顔のお肌のリフトアップも期待できます。
乾いた頭皮に、生え際から放射線状にオイルを塗布します。オイルは温めておくとなじみやすくなります。
頭皮の毛穴ひとつひとつを意識しながらオイルをなじませます。指の腹で頭皮をこすりながら、頭全体の筋肉をほぐしていきます。頭皮を頭蓋骨から離していく感じで行います。
全体に椿オイルをなじませて刺激を与えます。両手5本の指の腹を使用して、ボールをつかむように、グッと頭皮をつかんではじきます。この時、爪をたてて頭皮を傷つけないようにしましょう。
生え際からつむじにかけての正中線を4点ほど、親指と人差し指でギュッとつまみます。頭頂部のツボ・百会あたりをよくほぐして下さい。→10回
<刺激部位>ストレスが多いと、正中線上が硬く、こっています。自律神経と密接なツボ、百会を刺激すると、精神的、肉体的にも元気に。まずは人差し指と中指で耳をはさみ、指の腹で皮膚を上下に動かします。→10回
<刺激部位>耳のまわりを動かして、血行を促進。リンパの流れもスムーズに整え、フェイスラインをシャープに導きます。親指以外の指の腹を側頭部に押しつけ、前後、上下に指を動かし頭皮をこすります。→10回
<刺激部位>目の疲れなどがあらわれやすく、こりがたまりやすい側頭部。ゴリゴリするのは疲れているサインです。生え際に指を広げておき、中央にしわができるように皮膚を動かします。頭頂部に向かって同じように頭皮を寄せます。→10回
<刺激部位>皮脂分泌が多い、頭のTゾーンへの刺激で育毛効果もアップ。また頭の額フチ、生え際をケアしてたるまない肌へ導きます。耳をふさぐように親指以外の指を立てておき、そのままつむじの方に頭皮を押し上げ、リフトアップします。
前髪から指をつむじに向かってすべらせ頭頂部で髪をつかみます。フェイスラインをキュッと持ち上げて、シャープな輪郭を記憶させます。
指の腹にマッサージオイルをつけて、首の後ろ側から頭頂部にあるツボ、百会に向かって地肌を少しずつ引き上げるように真っすぐ上がっていきます。
こめかみ・耳をマッサージ。最後に頭全体をゆっくりマッサージしてクールダウンしましょう。