ツバキ油は、元来酸化しにくい油です。ツバキ油に85%以上も含まれているオレイン酸(オレイン酸:皮脂の主な成分でもあります)は、その分子構造により、酸素と結びつきにくい特徴を持っています。 オレイン酸を85%も含むツバキ油は、植物油の中でも、特に酸化しにくい油と言えるでしょう。
とはいえ、搾ったままのツバキ油は少しずつ酸化が進みます。Japoneiraのツバキ油は非加熱精製法にこだわり、ゆっくり確実に酸化物質を取り除くうえに、厳しく酸価値2をコントロールしています。過酸化物質は人体に悪影響があり、また脂肪酸が酸素などで変質すると臭いが出てくるため、酸価が低いほど油の劣化を防ぐことができます。
独自の非加熱ろ過精製法により、ジャポネイラ「生の椿油」は酸価2以下、最高品質の「The JAPONEIRA」は酸価1以下と、非加熱精製でありながら、極めて低い酸価を実現しています。
2.油脂の中に含まれる遊離脂肪酸を示す値で、遊離脂肪酸が少ないほど酸価の数字は低くなります。(酸価2は酸価1の2倍の遊離脂肪酸の量を表します。)
なお、加熱精製のツバキ油のばあいは、酸価を下げるために、一般的には苛性ソーダを添加し、石鹸化した遊離脂肪酸を遠心分離で除去する方法がとられています。 また、精製により酸価を下げたとしても、加熱精製でトランス型脂肪酸が発生してしまうのは、先のとおりです。
※苛性ソーダは、毒・劇物取扱法や薬事法で劇物と指定されている薬品です。「苛性」とは、皮膚を腐食させる性質があるという意味です!